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8:二人の世界

  • 2007/06/03(日) 23:01:28




リハビリに 30のキスのお題
Tears in heavenの面々


_________________



頬に当てられた優しい感触にティアラはゆっくりと瞳をあける。

「起こしたか?」

聞きなれた、心地よい低音。
お返しにと細い指を目の前の人物の頬に這わせる。
触れた唇が弧をえがく。

「アレク……」
「眠るなら部屋にもどった方がいい体が冷えるとよくないと言われただろう?」
「……もう元気よ。先生が大げさなだけ」

それにずっと寝ていても気が滅入るわ、とつけくわえておく。
だがアレクは少しまだ心配そうにティアラの方を見ている。

「なら……抱きしめて」

そういって両手を差し出すとすぐに抱きしめられる。
暖めるように優しく。
守るかのような腕の中でティアラはそっと瞳を閉じる。

(ああ、私。この人を愛してる)

腕の力が少し緩んだと思うと耳元で名前を囁かれる。
耳に触れる吐息に背筋が震える。
アレク、と名を呼ぼうとした瞬間その吐息ごと奪われる。
触れるだけの-口付け。

「愛してる」

そういって目の前の人物が幸せそうに笑う。
その表情を見ながらすばやくティアラも口を開く。

「私も」

愛しているわ、と続けたかったのにやっぱり吐息ごと奪われてしまった。













***












「エド、あんたが行きなさい」
「いやだよ!……あの二人の世界にはいってけないって……!」
「叔父上~?」
「何をしておるのですか?」

ぴょこっと小さな頭がふたつマリーとエドの後ろから現れる。

「うわ!ジェイド……!オブシディアン!」
「な、な、なにしているの!?」
「クリスタルが泣いてるから……そっちにいるんですか?」

エドの兄に瓜二つの小さな顔が不思議そうな顔でエドを見る。

「私たちが呼んでくるから大丈夫よ!ほら、あなたたちまでいなくなったらクリスタルがますます泣くでしょう?!早くいってあげなさい!」
「そ、そ、そ、そうだよ!ほら、行っておいで!!」

「??……はい」
「………」
「ほら、ジェイドも」
「よろしくお願いします、叔父上」

と、にっこりと笑う。
そういって駆け出した小さな姿を見ながらエドはほっと息をついた。

「作戦は?」
「……もう少し待ってから」
「あ、今離れた!今よ!」

その声をきいてエドは幸せそうな恋人たちの時間を少々邪魔するために一歩すすむ。

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