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09:ダッシュ

  • 2007/10/04(木) 17:58:00




かろうじてキスがあるだけの不思議系。
恋愛ではない。





走りきったその先に何があるというんだろうか。

暗い、砂のように絡みつく足元に体力を奪われて、もがくように手足を動かす。
足の芯から凍らすように冷たいそれはだんだんと量をましている。
真っ暗闇の中、光る星も月もない。ならば何が己の体を照らしているのだろうか。己自身なのだろうか。

体力の限界はとっくに超えた、ただ何かに突き動かさせられるように前を目指す。
歩を進めて、きつい道のりの歩く。

ふと目の前に少女が見えた。

真っ暗闇の中、また彼女も仄かに輝いて見えた。
美しい少女だ。

到達点はあそこに違いない、絡みつくなにかを押しやって歩を進める。


歩け歩け歩け

走れ……!



もう絡みつくものはなにもなく
息切れさえもない

背中から風のようなものが後押しをする。


手を伸ばすと目の前の少女も少しだけを手を動かした。
そうして触れてきた手は、何よりも冷たく。

後押ししたのは運命というやつなのか。


ゆっくりと近づく唇の意味をわかっているはずなのに、体は動かない。




「僕は、」




声はでたが、声帯を震わせてでた声というよりも、まるでこの空間から滲み出た音に聞こえた。




「死は追いかけてくるもんだとおもっていた」




触れた唇もなによりも冷たいはずなのに、もう-何も感じない。
手足から生命の命が失われていくのがわかる。


ああ、死ぬんだ。


拒めたはずだ、元の道を戻ればよかった。
絡みつくあの砂は、誰かの腕だったのか、


けれど、この甘い死の誘惑から逃れられるものがいるものか!




死は追ってくるのではない、我々が死をおうのだ。
厳しい生の中がむしゃらに走り、その膝元にすがりつき、その恩恵を懇願するのだ。





***





時折こんなんとか考えてます。

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