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10:#10

  • 2007/10/11(木) 21:58:47

イチル×十湖(とおこ)


__________________







夜の12時までには帰るから待ってろ、と十湖に云っていたのに、結局仕事が終わったのは次の日になってからだ。

(寝てるかな、あいつ)

十湖は十湖で一人暮らしのアパートがあるのだが、ほとんどイチルのマンションに入り浸っている。
部屋の片づけやらをしてくれるために、十湖には合鍵を渡している。
新人とはいえ、人気が上がりつつある”東條一縷”にとってスキャンダルは致命的になる。

(わかってる、はずなんだけどな……)

不安げにゆれる瞳はイチルの中の欲望を刺激し、その瞳には逆らえないような気さえしてくる。
お疲れ様でした、とスタッフに言うと足早にその場を離れようとする。

「一縷!」
「……はい」

名を呼ばれて振り向くと、マネージャーの瀬谷暁裕<せや・あきひろ>が何かの紙切れを手渡してくる。

「明日のスケジュールだ、確認しとけよ。それと、これ」

紙と一緒に小さな白い箱も渡してくる。
それを受け取ると、ありがとうございます、とその箱を見やる。

「希望通り、番号ほってるぞ」
「どうも」
「……お前の名前だったら、『1』だろ?なんでわざわざ『10』なんだ、すきだよな、10」
「そうですね……数字の中では一番好きですね」
「ふ、ん……さっさと帰れよ。もう2時だからな」
「どうも、お疲れ様でした」





***





紙と箱を助手席におくと、愛車のハンドルを握る。
箱の中身は何の変哲のない指輪だ、その中に10と彫ってもらっている。
10、十、

(十湖の10……か……)

きっと十湖は起きている。
そして揺れる瞳でイチルを見やるとこういうのだ


『好き……』


(でもお前のそれは、違うだろう……)

それだけが悔しい。
箱を開けると中からはシンプルな指輪がでてくる、それを右手の小指にはめようとする。

「ちっせーな……」

このサイズがイチルようではないと、暁裕も気づいているだろう。
それでも何もいわないでくれている。

半分まで入った指輪を口元にもってくると、小さな口付けをおくる。
冷たい感触が唇に当たる。


(帰ったら、キスしてやろう)







______________





半分パラレルっぽい。イチルと十湖。
まだ設定があやふや。いつかどこかでパラドックスが発生しそう

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