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13:余計な鎖

  • 2009/10/10(土) 22:44:06

移転に伴い、小説のスタイルを変える作業をしつつ、誤字脱字などをチェックしているんですが、Tears in heavenはほんとうに勢いで書いた、ってのがあるので今読むとなんだか……照れる内容です。たはは。
ありえねー!って所はあるんですが、もうこのままでいこうと思います。

てことで、久しぶりに、ティアラとアレクの二人です。



_____________



 翡翠の瞳が心配げにこちらを見つめているのを感じるとアレクは書類から視線を上げ、その先に座っている妻を見つめ返す。

「どうした? 先に休んでいるといい。 灯りが気になるか?」
「アレクこそ……昨夜も遅かったのに、まだ起きてるから……」
「私は平気だ。 生半可な鍛え方はしていない」
「……」

 私の事は気にせず寝ろ、と言うと視線を書類へと戻す。 正当な王位継承ではなくクーデターを起こしたすえの王位だ。 未だに旧王派は根強く居る。 エド自身が継承権を破棄し、違う道に進んでいるとはいえ、旧王派からすればずっと王位継承を否定していたアレクが王位を継いだことはとんだ誤算だったに違いない。
 元々軍に身を置いていたアレクからすれば、議会での話し合いや、貴族との馴れ合いはいつまでたっても慣れない。 がんじがらめの鎖に縛られているような気分だった。 体の疲れはそうでなくとも、精神的にもひどく疲れていた。
 自然とため息が漏れる。 そしてすぐにそれを隠すように書類を持ち直す。 こんな所を見られればティアラがまた心配するに違いない。
 と、思った瞬間、甘い花の香りが鼻腔に広がった。
 暖かな体温を感じ、アレクは己の抱きしめるティアラの腕に触れる。 柔らかな金糸の髪がアレクの頬を優しく撫でる。

「貴方が寝るまで、私も寝ないわ」
「ティアラ」

 咎めるように名を呼んで妻を見る。 しかしティアラも負けじとアレクを見つめ返す。 こんな時の妻が頑固な事は身に染みて分かっている。 どうしようかと思案していると、より強く抱きしめられた。

「心配も、させてくれないの?」

 悲しむような声色にアレクは自然と、すまない、と詫びた。 書類を近くにあった机に置くと、立ち上がりティアラを抱きしめかえす。 頬を両手で包み込むと、今にも泣き出しそうな大きな翡翠の瞳がある。
 先ほどの強気な態度はどこに行ったのだろうな、と思いつつそのまま口付けを落とす。

「キスで、ごまかさないで」
「私を休ませたいなら、ごまかされるといい」

 そう言ってすばやく唇を奪う。 啄ばむように何度も口付けを落とし。 ティアラをそのまま抱きかかえるとベッドへと向かう。 宝物のように大事にベッドへと降ろすと、ようやくアレクの意図を察したティアラが頬を染めて夫を見上げる。
 それすら愛おしく、アレクは微笑みを返した。




_________________

本編終了後はこういった甘い話しかかけなくて困る。


でも私はなぜかティアラの最後というものを明確に考えているので、甘ければ甘いほど切なくなる。 多分切ない成分が好きなんだろうな。時期的には二人とも決めてるんですが、どんな最後か決めてるのはティアラとエドとマリーです。Tears内では出てきませんが、他の小説が進むにつれてでてくるはずです。注意書きとかいるのかな。見るのが嫌な方もいるよね。

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